暗号資産をコールドウォレット保管 後編
暗号資産をウォレットに送付する
前編・中編・後編の3つに分かれた、暗号資産をコールドウォレットに保管する話の後編です。
前編の内容: 長期間動かさない暗号資産は取引所でなく個人でコールドウォレットを作って保管しておく方が、ハッキングやウイルス感染などのリスクの観点から安心
中編の内容: Ledger Nano S Plus(以下、単に「Ledger」といいます。)を用いて個人のコールドウォレットを作る方法を紹介
暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerで購入したビットコインをこのコールドウォレットに保管する方法を紹介します。
ビットコイン送付ステップの概要
- Ledgerにビットコインアカウントを開設
- Ledgerで受け取るためのビットコインアドレスを確認
- bitFlyerで送金先の設定
- bitFlyerで送金指示
ステップ1・2については公式サポートサイトの「暗号資産を受け取る」にも説明や動画がありますので是非ご覧ください。


ステップごとに見ていきましょう。
1.Ledgerにビットコインアカウントを開設
中編(に張り付けた動画)に従ってLedgerの初期設定を終えたら、Ledger Liveアプリの操作画面を表示します。
もしファームウェアのアップデート可能との表示がでた場合
画面の指示に従って先にアップデートを済ませておきましょう。
ビットコインのアプリをLedgerにインストールし、ビットコインのアカウントを追加します
アプリインストールとアカウント追加は、この順で行う二つの別プロセスです。しかし、アカウント追加する一連のプロセスで自然と両方を行うこともできます。
YouTubeで分かりやすい動画をみつけたので以下に紹介します。
動画中ではEthereumのアカウントが作成されていますが、Bitcoinのアカウント作成も同様に行えます。
動画中ではBNBとEthereumのアカウントが作成されていますが、Bitcoinのアカウント作成も同様に行えます。
2.Ledgerのビットコインアドレスを確認
ビットコインアドレスは「口座番号」のようなものです。これを用いることでビットコインの送付や受領が可能になります。
アドレス確認手順
- Account画面: 作成したビットコインアカウントをクリック
- 受け取り(Recieve)を選択
- 画面の指示に従い操作していくとビットコインアドレスが表示される。デバイス上の表示と同じことを確認し、Ledger Liveアプリ上の表示をコピー、デバイスで承認。
デバイスとLedger Liveの接続が切れているとエラーがでるので、その場合はデバイスにPINを入力して再接続してRetryする。
なおLedger Liveアプリは、Bitcoinの場合このような操作をするたびに、新しいビットコインアドレスを作成します。
一度取引に用いたビットコインアドレスは再使用することは避けます。以前のアドレスも使えるものの、最適レベルのプライバシーは維持されないとのことです。
3.bitFlyerで送金先の設定
得られたビットコインアドレスをbitFlyerに登録します。
bitFlyerの口座が開設済であり、そこに既にビットコインを保有しているという前提で説明します。
なお公式FAQにも関連説明がありますので是非ご覧ください:「bitFlyer で購入した暗号資産を外部に送付する方法を教えてください。」
送金先の設定手順
- 入出金: ビットコインを選択し「送付」から「アドレスを登録する」を押す
- 登録メールアドレス宛に送付される外部アドレス登録に関するメール内のリンクより外部アドレスを登録
4.bitFlyerで送付指示
ビットコインアドレスの登録完了後、そこにビットコインを送付することができます。
最初は必ず少額から送付し問題ないことを確認してから、より大きな金額を送付するようにしましょう。
なおbitFlyerに対しビットコインで手数料を支払います。
送金指示の手順
- 入出金: ビットコインを選択し「送付」から先に登録したビットコインアドレスを選択
- 送付数量を指定して送付指示をします
bitFlyerの登録メールアドレス宛に、10分もたたないうちに送付完了の連絡が届きました。Ledger Liveアプリでも受領が確認できました。
逆にLedgerからbitFlyerへのビットコイン送付
詳細は省略しますが、bitFlyerからLedgerへのビットコイン送付ができたのであれば、さほど困難なく進められると思います。
今度は逆にbitFlyerで「送付」でなく「預入」からビットコインアドレスを確認します。
その情報を用いてLedger Liveアプリから「Recieve」でなく「Send」を用いて送付指示を行います。