Araiguma Kazu 50代、今、自分の未来をコントロールする

貸付型クラウドファンディング「クラウドクレジット」の体験・攻略法

貸付型クラウドファンディング

新しい投資機会を試してみたくありませんか?

貸付型クラウドファンディング、特に海外融資を行う「クラウドクレジット」(Crowd Credit)は、これから初めて資産運用を始めるような方が手をだすべきものではないと思います。

しかし、株式投資等の経験を積んで次の投資対象を探している方に、クラウドクレジットはユニークな投資機会を提供してくれます。

気になるけど「使っている人の評判はどうなのだろう?」とお悩みの方もいるかもしれません。私(カズ)の体験などを紹介します。

新興国の成長に貢献し、高い利回りを得られます

クラウドクレジットは、「資金を調達したい企業」と「投資をしたい投資家」の間に入ってファンドを組成し、個人投資家から資金を集め、融資を希望する企業に融資を行います。融資を行った投資家は、利息によって利益を確保します。

低金利の日本で資金を調達し、銀行の貸出余力が低く資金需要が大きい主に新興国の資金需要者に対し高金利で融資することにより、投資家に対して高い表面利回りを実現してきました。

また社会的インパクト投資を積極的に推進し、「村に電気が通ったり、新しい雇用機会が生まれる」など社会を豊かにする変化を起こすための案件を扱ってきました。

クラウドクレジットでのカズの投資実績: 実現利回り6.4%

実現利回り

カズは2018年からクラウドクレジットでの投資をはじめ、これまでの償還済みファンドの実現利回りは6.4%(税引前)です。

為替レート変動によって分配金が増減することのない【円建て】ファンドにほとんどすべて投資してきた結果です。また運用期間は約1年のものを中心に選び、償還されたら再投資を繰り返しました。なお、クラウドクレジットでは1万円から投資できます。

クラウドクレジットのファンドには元本割れを起こしたものもありますが、私が投資し、償還されたファンドについては今のところ元本割れしたものはありません。

あらいぐま
あらいぐまツマ 「なにがきっかけでクラウドクレジットを利用し始めたの?」
あらいぐまカズ 「ある新興国の社会起業家と一緒にクラウドクレジットに資金調達を相談する機会があったんだ。2018年にね。」
あらいぐまカズ
あらいぐま
あらいぐまツマ 「で?」
あらいぐまカズ 「クラウドクレジットが個人投資家に迷惑をかけないように、元本割れを起こさないように気を付けていることを打合せの中で知ったんだ。一方、個人投資家に提示されている利回りは高い。試してみようと。」
あらいぐまカズ
あらいぐま
あらいぐまツマ 「円建てで利回り6.4%なら、近年の低金利を考えると、まあうまくいったということよね?」
あらいぐまカズ 「まだ結論はだせないね。新型コロナとロシアのウクライナ侵攻が大きな影響を与えた。この利回りはあくまで償還済みファンドの結果であることに注意して。」
あらいぐまカズ

重要な留意点があります

貸付型クラウドファンディングは、株式と異なり元本の価格変動リスクはありませんが、貸し倒れリスクが存在します。貸し倒れとはデフォルトとも呼ばれ、企業が倒産などにより返済不能の状態に陥り、投資家に返金されなくなることをいいます。

カズがクラウドクレジットで投資したファンドのうち4件で現在返済が遅延しています。返済遅延は、そのまま貸し倒れとなる可能性があります。通常通りの運営ができていれば返済ができないといったことに陥らないはずです。

もしこの4件の投資分が全く回収できなかったら、これまで得たクラウドクレジットで得た利益がすべて吹っ飛びます。新型コロナやロシア・ウクライナ情勢の影響を受けたための返済遅延ですが回収できるのでしょうか?

クラウドクレジットが海外、それも多くは新興国に投資し、また多くは不動産担保もないことから、債券回収に比較的難しさを抱えている点には留意が必要です。

攻略法

このリスクを管理しつつ、高利回りメリットを享受するにはどうすればよいでしょうか?

王道は資金管理と分散投資です

私の選んだファンドに東欧のものが多かったためにロシア・ウクライナ情勢の影響を大きく受けてしまいました。最初調子がよかったために増額を続け、気づいたら投資金額も膨らんでいました。

(参考)ファンド厳選投資もありか??

しかし、カズが次に投資するとしたら、金額を絞って厳選投資です。具体的には「【円建て】東欧金融事業者支援ファンド」の運用期間の短めのものをタイミングをずらして複数投資です。

このファンドは、これまでカズが継続的に投資してきた限りでは特段問題のない償還実績があります。為替リスクもおわないです。長期投資をさけて状況に応じて撤退できるようにします。

意外と今がチャンスかも?

ウクライナ侵攻問題による返済保留ファンドが多くなる中、単なる想像ですがクラウドクレジットで投資する人は減っているのではないでしょうか。

それゆえに今は投資がしやすいかもしれません。下は2023年1月9日時点のファンド募集状況です。一時期なら早く埋まったであろう条件のファンドが空いています。
ファンド応募状況 2023/1/9

なお、本年1月1日付けでバンカーズ・ホールディングがクラウドクレジット社を完全子会社化しました。バンカーズ・グループは融資型クラウドファンディングサービス「バンカーズ」を運営しています。新組織体制での今後の発展に注目です。

クラウドクレジットのリンクは以下です。
>>クラウドクレジット

以上、新興国の成長に貢献し、高い利回りを得られるファンドを扱うクラウドクレジットの利用経験を紹介しました。比較的リスクが高いので、分散投資をしましょう。またクラウドクレジットのファンドへの投資は、運用資金全体の一部にとどめましょう。(参考: アセットアロケーションで成果をあげつつ投資を楽しむ